THE SUTRA MUSEUM

作品紹介

観音経併十一面千手観世音菩薩

  • 観音経併十一面千手観世音菩薩
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作品解説

天地一二二×左右五六センチ。

『観音経』はもともと『妙法蓮華経』の中の「観世音菩薩普門品第二十五」という部分を独立させたものです。わかりやすい表現で観音さまが現世の苦しみや災難を取り除き、幸福をもたらしてくれることを約束しつつ、いつの間にか悟りへの道へ導いてくれます。「観世音菩薩はどのような因縁からその御名を得られたのか」という無尽意菩薩の問いに対して、釈尊は「もし無量百千億の衆生があって、もろもろの苦悩を受けるとき、観音の名を一心に称えれば、観世音は直ちにその音声を観じて救ってくださる」と答えます。さらに、われらの外から襲ってくる災難、内にある三毒(むさぼり、いかり、おろかさ)も、観音さまの名を一心に称えれば、避けることができると説きます。続いて「三十三身十九説法」、つまり観音さまは相手に応じて無数に変身して、時間と空間を超越して説法することを示します。最後には、「この観音の諸々の苦悩を抜く自在の業と、普門示現の神通力の教えを聞いたものは、必ず功徳を得るであろう」という釈尊の言葉に対して、聴衆を代表して持地菩薩が、観音の絶対の慈悲と衆生の諸々の願いが満足したことに心打たれながら、「これを聞いた八万四千の衆生は仏と同じ無上の菩提心を起こす」と応答して終わります。

十一面千手観世音菩薩は、もともとヒンドゥー教の神の影響で変化した観世音菩薩と考えられ、頭上の十の小面と本面合わせて十一面は、四方八方の人々を見つめます。正面の三面が慈悲面、左の三面が瞋怒面、右の三面が狗牙上出面、後方が暴悪大笑面、頂上が仏面です。正面の合掌手を除いて大きい四十本の手には持物があり、余手の九百五十数本は光背状の小手として表現します。

作品では、中央の下方に十一面千手観世音菩薩を描き、その周囲に『観音経』を書きました。

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