天地一五〇×左右五〇センチ。
『阿弥陀経』は三部経の中で最も短く、「小経」とも呼ばれ、鳩摩羅什の訳です。内容は、『無量寿経』を要約したようなもので、前半は極楽世界の美しさを述べ、すばらしい極楽のことを聞いた人は、往生を願って一日ないし七日の間、一心に阿弥陀仏の名号を唱えれば、必ず往生できると説いています。後半ではあらゆる仏国土の仏たちがそれを証明し、念仏を唱える者を護っていただけることが説かれます。作品は「南無阿弥陀仏」の名号を中央に字抜きして、周囲に『阿弥陀経』の経文を書きました。